ワールドカップ本戦までの調整試合が残すこと2試合となった日本代表。6/9に行われたのが、FIFAランキング6位と隠れた強豪国・スイス

超格上で、しかもスイスで行われる完全アウェイ試合、どこまで日本代表はできるのでしょうか?6/9スイス戦の出場メンバー&結果発表をしたいと思います。

 

スイス代表とは?

現在のFIFAランキングは6位。優勝候補の一角とも目されているフランス代表(同7位)や、イニエスタ率いるスペイン代表(同10位)、グループHで日本代表と対戦するポーランド代表(同8位)、コロンビア代表(同16位)よりも上で、超格上国と言えるでしょう。

例えば、ポルトガル代表ではCロナウド、ポーランド代表ではレヴァンドフスキのような絶対的中心プレイヤーはいないものの、シャキリ(ストーク)やジャカ(アーセナル)を中心に、個の力以上にチーム力で相手を崩していくサッカースタイルなので、比較的コロンビア代表やポーランド代表に比べると、日本代表と戦い方は似ており、日本代表にとってはやりやすい相手と言えます。

2018ロシアワールドカップヨーロッパ予選では、Cロナウド率いるポルトガル代表と同組となるグループBに所属。ホーム試合では、ポルトガル代表にも2-0と危なげなく勝利を収めるなど、ポルトガル代表と同率となる9勝1敗0分けと順当に勝ちを重ね、4大会連続でワールドカップ本大会の切符を手にしました。

まだ抽選の段階では、準強豪国となるポット2に属していた事もあり、ワールドカップ本戦では、あのサッカー王国ブラジル代表とも同組となるグループEとなり、スイス代表、ブラジル代表以外には、コスタリカ代表、セルビア代表とどこも気の抜けないツワモノ揃いのグループとなってしまっています。

スイス代表とはしては、2006ドイツワールドカップ=ベスト16、2010南アフリカワールドカップ=グループリーグ敗退、2014ブラジルワールドカップ=ベスト16となっており、長いワールドカップの歴史でもベスト8以上に上がった事はなく、FIFAランキング通りであれば、少なくともベスト4には進出したいと国民の期待も高いです。

スイス代表の日程

 

()は日本時間、/はテレビ中継予定

6月17日21:00(18日3:00)スイス代表vsブラジル代表(マーラ/サマーラアリーナ)/NHK

6月22日20:00(23日3:00)スイス代表vsセビリア代表(カリーニングラード/カリーニングラードスタジアム)/NHK

6月27日21:00(28日3:00)スイス代表vsコスタリカ代表(ニジニ・ノヴゴロド/ニジニ・ノヴゴロドスタジアム〉/フジテレビ、NHKBS

スイス代表優勝まで道のり

※グループE1位通過の場合

7月2日18:00(3日23:00)グループE1位vsグループF2位(サマーラ/サマーラアリーナ)/NHK

※グループE2位通過の場合

7月3日17:00(3日23:00)グループE2位vsグループF1位(サンクト・ペテルスブルク/サンクトペテルブルクスタジアム)/テレビ朝日、NHKBS

※グループH2位通過の場合

準々決勝(予定)7月7日18:00(7日23:00)(サマーラ/サマーラアリーナ)/NHK

準決勝(予定)7月11日21:00(12日3:00)(モスクワ/ルジニキスタジアム)/NHK

決勝7月15日18:00(16日0:00)(モスクワ/ルジニキスタジアム)/NHK

6/9スイス戦の出場メンバー

引用:https://www.footballchannel.jp/2018/06/09/post273556/

日本代表 出場メンバー

【フォーメーション】4-2-3-1

GK:川島永嗣(メス:フランス)

※左から 4バック

DF:長友佑都(ガラタサライ:トルコ)

DF:槙野智章(浦和:日本)

DF:吉田麻也(サウサンプトン:イングランド)

DF:酒井高徳(ハンブルガーSV:ドイツ)

※ボランチ

MF:長谷部誠(フランクフルト:ドイツ)

MF:大島僚太(川崎:日本)

※左から攻撃的MF

MF:宇佐美貴史(デュセルドルフ:ドイツ)

MF:本田圭佑(パチューカ:メキシコ)

MF:原口元気(デュセルドルフ:ドイツ)

※フォワード(1トップ)

FW:大迫勇也(ブレーメン:ドイツ)

※途中出場メンバー

前半40分 FW:武藤嘉紀(マインツ:ドイツ)←大迫 ※怪我のため

後半11分 MF乾貴士(ベティス:スペイン)←宇佐美

後半11分 DF酒井宏樹(マルセイユ:フランス)←酒井(高)

後半25分 MF柴崎岳(ヘタフェ:スペイン)←大島

後半31分 MF香川真司(ドルトムント:ドイツ)←本田

【ポイント】

前試合、ガーナ戦で試した3バックではなく、再び慣れ親しんでいる4バックをテスト。そのため、キャプテン長谷部がリベロから1枚上がって、元々のポジションであるボランチに、両サイドバックが3バックよりはやや下がり目で守備も重視のスタイルと言えます。

また、攻撃的なところでも、なかなかリズムが掴めないこともあり、トップ下にキープ力のある本田圭佑を添える新しい形に。本田自身も最も得意と言っているポジションだけに、存在感を出したいところです。

スイスvs日本 試合結果

引用:https://www.football-zone.net/archives/110078

前半 総評

引用:http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=41736

前半当初から、飛ばし気味の日本代表は、前からスプリントを繰り返していた事もあり、一進一退の攻防が続きます。ただ、何度となく、バックパスなどネガティブなパスを狙われて、パスカットされ、ピンチを招くシーンが目立ちました。

スイス代表も、シャキリが長友との何度となく繰り返されるマッチアップ、また、逆サイドである酒井高徳が狙われたのか、抜かれてしまうシーンが目立ち、徐々にスイス代表ペースに。前半40分に、吉田麻也が不用意な足を出してしまいPKを献上。1-0スイスリードで前半を終了します。

後半 総評

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180609-00041738-sdigestw-socc

前半から続いてですが、トップ下で起用された本田圭佑は、消えている時間が長く、存在感は皆無。また、酒井高徳や長谷部誠などつまらないパスミスも目立ってきており、全体的に日本代表に疲れが見えてくるように、後半序盤から見え始めてしまいます。

唯一といってよいほど元気だったのが長友佑都。再三、左サイドを掛け上がり、ラストパスとなり得るクロスボールを供給していました。後半11分に乾と、酒井宏樹が入り、また25分には柴崎が入った事で、ややボール回しもそれまでよりは良くなり、日本代表のボールキープ率は上がってくるものの、相変わらずの決定力の無さというか、シュートまで持ち込む想像力の欠如が目立ち、後半37分には、ワンツーで抜け出したシャキリが左足でクロス。ファーサイドで折り返したところセフェロビッチが右足ボレーでたたきこみ、2-0。

試合後 総評

引用:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?246677-246677-fl

正直、スイス代表の調子が良かったとは言えないなか、2-0というスコア以上に日本代表の完敗のムードが漂う試合でした。なにより、得点を取れそうな雰囲気が全くなく、自身の攻撃の形というのもが定まっていないまま本番を迎えてしまう危険性が濃厚。

また、GK川島永嗣や、MF長谷部誠は長年、日本代表を支えてきたレジェンドには違いありませんが、どちらも年齢からくるものか、時間が経ち体力がなくなっていく時間帯になればなるほど、つまらないパスミスも目立ってくるようになり、隙をスイス代表に何度となく狙われるシーンも多かったです。同じくミス連発だった酒井高徳を加えたこの3人は、おもいっきてメンバーの刷新もアリではないでしょうか?

例えば、川島永嗣→中村航輔、長谷部誠→柴崎岳、酒井高徳→酒井宏樹(植田直通)という若手への切り替え。仮にここでメンバーを刷新させて、ワールドカップ本戦で、3戦全敗だったとしても、将来的な目を考えられるので、まだ光明が見えてくるように思えます。

まとめ

6/9に行われた日本代表vsスイス代表の親善試合についてお送りました。いかがでしたでしょうか?正直言って、収穫はかなり薄かった日本代表、かつてないほど日本代表に対する世間の期待度は下がり続けてしまっています。この世間の声は、日本代表メンバーには伝わっているはずなので、悔しさをバネにワールドカップ本戦では見違えるようなプレーを、奇跡を起こして欲しいです。