「忖度ジャパン」「ベテランばかりの卒業旅行」などワールドカップ開始前は散々、揶揄されていたサッカー日本代表。当然、選手の耳にも入っていたことでしょう。そんな悔しさを爆発させ、勝利を掴んだ2018ロシアワールドカップ、日本代表の初戦であるコロンビア戦について総評していきましょう。

引用:https://www.footballchannel.jp/2018/06/19/post275897/

コロンビア代表とは?

 

FIFAランキング:16位

FIFAランキングは16位ながら、現行システムでは、ヨーロッパ勢のランキングが高くなるため、実質的にはグループH最強とも目されているのがコロンビア代表です。

エースは言うまでもなく、バイエルン・ミュンヘンで活躍中のハメス・ロドリゲスですが、他にも点取り屋・ファルカオ、サイドアタッカー・グアドラードや、4年前にも日本代表を粉砕したテクニシャン、カンテロなど主要リーグの主力級で活躍している選手が多く、怪我の影響でハメスが出ないとしても攻撃力は世界トップクラスです。

昔からサッカー強豪国の古豪のイメージですが、ワールドカップ最高位は、前大会ブラジルワールドカップのベスト8。今大会はもちろんそれ以上の成績を目指しています。

6/19コロンビア戦の出場メンバー

 

引用:https://www.football-zone.net/archives/113076

基本、控えメンバーで臨んだパラグアイ戦で調子が良かったこともあり、これまでのスタメンメンバーとパラグアイ戦メンバーが融合した布陣となりました。

具体的には、これまで吉田麻也とともにセンターバックを担っていた槙野智章から昌子源に交代、本田圭佑が抜けた分、ボランチにはプレスキックにも定評がある柴崎岳がスタメンに名を連ねています。

日本代表 出場メンバー

 

フォーメーション:4-2-3-1

GK:川島永嗣(メス:フランス)

※左から 4バック

DF:長友佑都(ガラタサライ:トルコ)

DF:昌子源(鹿島アントラーズ:日本)

DF:吉田麻也(サウサンプトン:イングランド)

DF:酒井宏樹(マルセイユ:フランス)

※ボランチ

MF:柴崎岳((ヘタフェ:スペイン)

MF:長谷部誠(フランクフルト:ドイツ)

※左から攻撃的MF

MF:乾貴士(ベティス:スペイン)

MF:香川真司(ドルトムント:ドイツ)

MF:原口元気(デュセルドルフ:ドイツ)

※フォワード(1トップ)

FW:大迫勇也(ブレーメン:ドイツ)

※途中出場メンバー

後半25分 MF本田圭佑(パチューカ:メキシコ)←香川

後半35分 MF:山口蛍(C大阪:日本)←柴崎

後半40分 FW岡崎慎司(レスターシティ:イングランド)←大迫

日本vsコロンビア 試合結果

前半 総評

 

引用:http://whatever777.com/2018/01/07/%E3%80%90%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2w%E6%9D%AF%E3%80%91%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%AF%BE%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%93%E3%82%A2%E6%88%A6%E3%80%82%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%80%81%E3%82%AD/

物語はいきなり前半3分に動き出します。大迫勇也が前線で粘って粘ってシュートを放つ、こぼれ球に反応した香川がシュートを放つと、コロンビアのディフェンダー、カルロス・サンチェスがたまらず手を出してしまいハンドの反則。PKとなるとともに、カルロス・サンチェスにレッドカードが出て、残り85分以上をコロンビア代表は10人で戦うことに。

前半3分、香川真司が冷静にキーパーの動きを見て、PKをゴールネットに叩き込む。日本代表1-0で先制点を奪取する。

11人帯10人になったこともあり、乾貴士を中心に日本代表の構成が続きますが、クアドラードが右サイドを切り込んでくるなど、一瞬のスキを逃さないコロンビア代表も虎視眈々と得点を狙っていきます。

前半35分、ここまで活躍を見せてきたクアドラードを交代され、レッドカードで空いたポジションであるセントラルMFに本職のバリオスを投入。

前半37分、長友佑都のクリアミスを長谷部誠がファールで止める。それによりペナルティエリア近くでコロンビア代表のフリーキック。これを名手、キンテロが意表をつくグラウンダーのボールを蹴り、川島永嗣が対応しきれずゴール!1-1の同点に追いつきます。

引用:http://news.livedoor.com/article/detail/14889448/

 

後半 総評

引用:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?141469-141469-fl

後半開始後も10人のコロンビア代表は、リスクを恐れてか、あまりボールを前がかりでは取りに来ず、日本代表のポゼッション率が高まっていきます。乾貴士や大迫勇也、柴崎岳などの攻撃でシュートまでは持ち込んだり、FKやCKを得るものの、なかなか追加点が取れず、1-1の状態が続きます。

ドローで終わらすわけにはいかないコロンビア代表は、ここまでゲームメーカーとして機能しており、1点目を奪取したキンテロを外し、ハメス・ロドリゲスを後半15分に投入。10人で戦っているものの、格下相手に負けるわけにはいかないコロンビア代表は1点を取りに来る勝負に出ます。

しかし、ハメス・ロドリゲス投入後は、時折光る攻撃は見せるものの、全体的にバランスが崩れてしまい、より日本代表のボール支配率が高くなり、前線のプレッシャーが少ない、日本代表としてはやりやすい展開に流れていきます。

後半25分、特に後半に入ってから存在感が皆無だった香川真司を外し、本田圭佑をトップ下に投入。本田投入後すぐの後半31分、本田圭佑のコーナーキックを、ドンピシャのタイミングで大迫勇也が頭に合わせてゴール。日本代表2-1で勝ち越しに成功します。

このまま負けるわけにはいかないコロンビアも残り時代、怒涛の攻撃を始めます。時には本田圭佑のミスパスなどでピンチを招くも、昌子源などディフェンダー陣の活躍・連携もあり、最後の最後までコロンビア代表の追加点を許さず、このまま2-1で日本代表が歴史的な勝ち点3を獲得します。

引用:http://www.chunichi.co.jp/s/worldcup/russia2018/flash/2018061990225246.html

試合後 総評

引用:https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20180619/779764.html

ワールドカップで初めて南米の国から勝利(勝ち点3)を取ったことは日本のサッカー史の歴史に名を残しただけでなく、初戦という一番勝ちたい試合に勝利を収めたという結果はなによりも大きいです。

ただ、あえてネガティブな意見を言うとすると、まずGK川島永嗣。失点シーンのポジショニングの悪さだけでなく、随所に判断力の遅さが目立ち、劣化なのか不調なのか分かりませんが、本調子ではないことは明らかです。連携力に不安があるとは言え、若手の中村航輔、実績もある東口順昭に2戦目以降はポジションを譲っても良いのではないでしょうか?もし、負けていたら、同点に追いつかれていたら戦敗扱いとなっていたはずです。

また、香川真司もPKを決めたことは良しとして、その後の存在感が皆無となったことも気になります。マークがきつかったとはいえ、背番号10を背負うプレーは影を潜め、乾貴士の方がよっぽど躍動していた印象があります。

ディフェンダー陣はセンターの吉田麻也、昌子源ともに安定的なプレーを見せ、FKの失点以外は失点ゼロと実質ゼロに抑えたことは大きな自信となるでしょうし、次戦以降もこのメンバーでディフェンダー陣は戦っていく方向性が見えたのではないでしょうか?

フォワードも、大迫勇也が得点を決めただけでなく、随所に当たり負けしないフィジカルの強さを見せつけ、チャンスを作り出していました。調子のよい乾貴士、大迫勇也を中心にセネガル戦も是非、得点を奪取と言って欲しいところです。

引用:https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20180619/780166.html

まとめ

「サッカーW杯日本代表 6/19コロンビア戦の出場メンバー&結果発表!」をお送りました。まさかの初戦勝利で、がぜん日本国中が盛り上がってきました!初戦での勝利は大きく、ワールドカップ最高位であるベスト16以上はいって欲しいと期待が高まりますね!