日本ではラッキー7と「7番」は縁起が良いからと、親日家でもあったイタリア代表デルピエロ選手は「7番」を付けるなど、背番号にこだわりをもっている選手も少なくないですが、世界共通としてそのチームの象徴であるエースナンバーといえば、やはり「10番」。

間もなく迎える4年に1度のサッカーの祭典「2018ロシアFIFAワールドカップ」。ロシアのピッチで、栄光の10番を背負う日本代表選手は誰になるのでしょうか?

歴代の主な10番を背負った日本代表選手も紹介しながら、日本のサッカー史を振り返っていきましょう。

引用:http://shooty.jp/1375

日本代表10番の歴史

1980年代前半

木村和司選手

引用:http://soccer-player10.com/japan-football/1553/

【氏名】木村和司

【生年月日】1958年7月19日

【所属チーム】日産自動車―横浜マリノス

【主な日本代表試合】1986メキシコワールドカップアジア予選、ロサンゼルスオリンピック予選、日韓定期戦

【プレー特徴】Jリーグ開幕時頃まで、ミスターマリノスとして、絶対的存在だった司令塔。日本人離れした創造性豊かなパスワークと、正確無比なプレスキックを武器に、試合をコントロールする10番らしい選手。

なかでも、国立競技場で行われた日韓定期戦での奇跡のフリーキックは今でも語り草です。

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1980年代後半

大榎克己選手

引用:https://web.gekisaka.jp/player/?35592-35592-jp

【氏名】大榎克己

【生年月日】1965年4月3日

【所属チーム】ヤマハー清水

【主な日本代表試合】親善試合など

【プレー特徴】主に日本代表としては1989年~1993年で国際Aマッチはわずか5試合と少ないものの、エースナンバー10を背負ったJリーグ創成期を代表するMFの一人。長谷川健太、堀池巧と清水3羽カラスを形成し、ゲームメーカーとして絶対的存在でした。

1990年代前半

ラモス瑠偉選手

引用:https://www.pictaram.org/hashtag/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A810%E7%95%AA

【氏名】ラモス瑠偉

【生年月日】1957年2月9日

【所属チーム】サージFC-読売ーV川崎ー京都ーV川崎

【主な日本代表試合】1994アメリカワールドカップアジア予選(ドーハの悲劇)、アジアカップなど

【プレー特徴】所属する読売クラブ、日本代表ともに歴代で最も10番に強いこだわりを持っていた選手ではないでしょうか?ブラジル仕込みのスキルを武器に、攻撃にタクトを振るう存在でした。プレーもさることながら、今まで日本人には足りないと言われていた熱き魂を入魂してくれた男です。

同じ所属チームでもあった三浦知良選手とは永遠の名パートナー。

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1990年代後半

名波浩選手

引用:http://spo-lover.com/?tag=%E5%90%8D%E6%B3%A2%E6%B5%A9

【氏名】名波浩

【生年月日】1972年11月28日

【所属チーム】磐田-ヴェネチア―C大阪―東京V

【主な日本代表試合】1998フランスワールドカップアジア予選、アジアカップなど

【プレー特徴】これまでのラモスや木村和司のような、フィールドを制覇する絶対的存在に君臨する10番のイメージとは一線を画し、上手に周囲の選手を活かすようなプレイスタイルで、ピンポイントにフォワードの選手などに流れるエンジェルパスは、味方選手も驚くほど正確無比なもの。クレバーな選手で、ボールを持っていない時のプレイも秀逸。

理論家である点は、現在の磐田監督にも生きています。

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2000年代

中村俊輔選手

引用:http://papimaro.velvet.jp/?p=21744

【氏名】中村俊輔

【生年月日】1978年6月24日

【所属チーム】横浜M-レッジーナーセルティックーエスパニョールー横浜FM-磐田

【主な日本代表試合】2006ドイツワールドカップ、アジアカップ、コンフェデレーションズカップなど

【プレー特徴】大ベテランとなった今でも、所属するジュビロ磐田では、出場するだけで、ピッチ上の雰囲気を自分色に染めることができる、試合を支配できる選手。足元の技術はワールドクラスで、特にフリーキックなどのプレスキックは相手にとって脅威となる日本代表のストロングポイントになったほどです。

スコットランド・セルティック在籍中に、チャンピオンズリーグ・マンチェスター・ユナイテッド戦での芸術的FKは、いまだにセルティックサポーターにとって伝説になっているほどです。

若いころから才能を注目され、各世代の日本代表に名を連ねるも、若手の頃であるトルシエJAPANの頃はゲームメーカーを置かない戦術もあり、日本代表から遠ざかった時期もありましたが、ジーコJAPAN以降、長きにわたり日本代表の10番の象徴として君臨していました。

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2010年代

香川真司選手

引用:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jfootball/2015/09/07/post_964/

【氏名】香川真司

【生年月日】1989年3月17日

【所属チーム】C大阪―ドルトムントーマンチェスターユナイテッドードルトムント

【主な日本代表試合】2014ブラジルワールドカップ、アジアカップ、コンフェデレーションズカップなど

【プレー特徴】現在、世界で最も有名な日本人サッカープレイヤーの一人。マンチェスターユナイテッドやドルトムントと言った世界トップクラブでレギュラーを張れる日本が誇る現在のミスター10番。

プレッシャーがかかるバイトルエリア内でも、ソフトなボールコントロールが可能で、時には最高のラストパスを、時には自らゴールも決める、現代の10番にふさわしい才能を持ち合わせています。

ただ、日本代表においては、チームとの戦術の違いもあり、なかなか香川を活かせるプレイスタイルにならなく、思ったほど活躍ができる、代表落ちをしている時期も経験。

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2018ロシアワールドカップ 日本代表10番は誰?

果たしてまもなく迎える2018ロシアワールドカップでは誰が栄光の10番を背負うのでしょうか?予想してみました。

本命:香川真司選手

引用:https://pinky-media.jp/I0018507

圧倒的大本命の10番候補は、ザッケローニJAPAN、そして現状のハリルホジッチJAPANと常に10番を背負い続けてきているミスター日本代表10番の香川真司選手でしょう。

一時期調子を落とし、所属するドルトムントでもベンチを温める時期があり、その時は代表から外れることも多く、2018ロシアワールドカップ大丈夫かと黄色信号が灯った時もありますが、今では完全復調。

経験、存在感ともに、今の日本代表に欠かせない男であり、自分でも10番を背負う自覚も芽生えているので、この男に日本の命運を託せるくらいの成長を遂げています。

大穴:乾貴士選手

引用:https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20170608/597713.html

香川真司選手が圧倒的な大本命のため、対抗はいなく他は大穴的存在となってしまいますが、乾貴士選手はそのなかでは1番有力と言えるでしょう。

海外移籍した当初は、正直、そこまで期待はされていなかったものの、所属するリーガ・エスパニョーラ・エイバルでもレギュラーを確保、大活躍を見せており、日本代表入りは確実と言えます。

香川選手の代わりにセンターMF(司令塔)もでき、サイドからのアタッカーとしても面白いなので、彼の存在が日本代表の勝敗に大きくかかわってくることでしょう。

大穴:柴崎岳選手

引用:https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20141011/240735.html

しばらく日本代表ではご無沙汰でしたが、昨年8月に日本代表に復帰し、また所属するリーガ・エスパニョーラ、ヘタフェでも存在感を表し始めるなど、調子を上げてきており、是非ロシアで観てみたい選手の一人です。

香川選手より後ろのポジションもでき、攻守にわたり運動量が豊富で的確なラストパスも送れると、現代サッカーの10番らしいプレースタイルを持っています。点が取りたく攻撃的に行きたい時のボランチに活用してほしいです。

大大穴:槙野智章選手

引用:https://sportiva.shueisha.co.jp/series/announcer/2017/03/27/_split/

余談程度ながら、実は日本代表の背番号は自己申告制(希望制)とのこと、以前、槙野選手が大真面目に10番を希望して、仲の良い香川選手などから突っ込まれた経験がありますが、ミスター目立ちたがり屋は本気だったようで、香川選手が怪我で離脱などすると大大穴であり得るかも!?

ただ、対人に強いディフェンダーは日本代表に必要で、また香川選手や本田選手など選手間コミュニケーションをとるにあたり日本代表になくてはならない選手。

まとめ

サッカーW杯2018 日本代表の10番候補は?歴代の10番と比較!をお届けしました。いかがでしたでしょうか?

かつてほど10番の影響力は薄くなったなんて言われる現代サッカーですが、その影響力はいまだに健在!いるだけで相手に脅威を与える存在ですから、2018ロシアワールドカップでも10番の選手が試合を左右する可能性は高いのではないでしょうか?

誰が10番の背負うのか?大本命の香川真司選手なのか?発表が待ち遠しいですね。

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