いよいよ間近に迫っていた2018ロシアワールドカップ。国内最後の調整試合で、西野JAPANの初陣でもあるガーナ戦が2018年5月30日(水)【日産スタジアム】に行われます。

ハリルホジッチ前監督時代のメンバーやフォーメーションと大きく変更はあるのでしょうか?5/30ガーナ戦の出場メンバー発表&結果予想をしてみようと思います。

5月30日 ガーナ戦 出場メンバー予想

引用:https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20180315/728888.html

【フォーメーション】

前監督ハリルホジッチJAPANでの基本フォーメーションは「4-2-3-1」でした。ワントップを据えて、両サイドから縦に早いサッカーを目指すスタイルです。ただ、西野JAPANでは、縦に早いサッカーではなく、ある程度ボールをキープしながら、細かいパスをつなげて相手を崩すポゼッションサッカーを目指すスタイルのようです。分かりやすくいってしまえば、2014ブラジルワールドカップ時のザッケローニJAPANと同じスタイルです。

ただ、ザッケローニJAPANでも基本フォーメーションは、同じ「4-2-3-1」でした。例えば、レヴァンドフスキやスアレスのような個の力でもゴールを決める圧倒的な決定力を持つストライカーはいなく、スキルの高いミッドフィルダーが多い日本代表では、このフォーメーションが適していると言えます。

また、フィットさせるまでの時間も限られており、今からフォーメーションを変えるリスクは負わないでしょうから、西野JAPANでも「4-2-3-1」を踏襲すると思われます。

【ゴールキーパー】

※招集メンバー
川島永嗣(メス)
東口順昭(G大阪)
中村航輔(柏)

GKはスキル以上に経験や周囲との連携が必要なポジション。そう考えると、2020東京オリンピックや2022カタールワールドカップなど将来を見据えて、若い中村航輔に期待したいところですが、先日のJリーグで脳震盪を起こしてしまい招集自体も微妙な状況。また東口も徐々にパフォーマンスを戻しているとはいえ、まだ鼻骨骨折明けでフェイスガードを付けている状況。消去法としても、ベテラン川島永嗣に託すしかないでしょう。

川島は、一時期、所属チームがなく浪人時代であっても代表では一定のパフォーマンスをしており、及第点を取れるようなプレーは大丈夫だと思います。

引用:https://www.footballchannel.jp/2014/10/15/post51937/

【ディフェンダー】

※招集メンバー

長友佑都(ガラタサライ)
槙野智章(浦和)
吉田麻也(サウサンプトン)
酒井宏樹(マルセイユ)
酒井高徳(ハンブルガーSV)
昌子源(鹿島)
遠藤航(浦和)
植田直通(鹿島)

両サイドバックは、所属チームでも安定的な力を発揮しており、このまま本戦まで連携を深めていく意味でも、長友(左)、酒井(宏)(右)で間違いないと思います。酒井(宏)は怪我明けで完治はしていない可能性が高いですが、特に日本代表においては未完の大器。そろそろ爆発的に覚醒して欲しいです。

2枚のセンターバックは、吉田麻也と槙野智章でいくのではないでしょうか?槙野のところに鹿島陣(昌子、植田)を推す声もありますが、Jリーグでも高いパフォーマンスとはなっておらず、とかく強豪選手には力を発揮する1対1に強い槙野が妥当かと思います。

引用:http://number.bunshun.jp/articles/-/826447

【ミッドフィルダー】

※招集メンバー

長谷部誠(フランクフルト)
青山敏弘(広島)
本田圭佑(パチューカ)
乾貴士(エイバル)
香川真司(ドルトムント)
山口蛍(C大阪)
原口元気(デュッセルドルフ)
宇佐美貴史(デュッセルドルフ)
柴崎岳(ヘタフェ)
大島僚太(川崎F)
三竿健斗(鹿島)
井手口陽介(クルトゥラル・レオネサ)

MF後ろの2枚(ボランチ)にはキャプテン長谷部と山口蛍と予想します。より攻撃的にいきたいのであれば、山口のところに柴崎や大島、井手口などを入れて、前がかりになるのも面白いですが、ガーナ戦に勝つのが目的ではなく、あくまでもワールドカップの準備。ハメスロドリゲスやレヴァンドフスキを抑えるのは、ある程度守備に力を入れなくてはならず、守備力の高い山口が妥当でしょう。

肝心の前よりの3枚ですが、本田圭佑中心のチームにするのだったら、本田を真ん中にして、原口(左)、乾(右)なんてのもアリでしょうが、メンバー選考を見ても、かなり保守的な印象を受ける西野JAPANなだけに、香川(真ん中)、原口or宇佐美(左)、本田(右)というザゥケローニ時代とさほど変わらないメンバーでいくと思います。

引用:https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20180328/734540.html

【フォワード】

※招集メンバー

岡崎慎司(レスター・シティ)
大迫勇也(ブレーメン)
武藤嘉紀(マインツ)
浅野拓磨(シュツットガルト)

ビック3と言われる本田、香川、岡崎が絶好調期だったら、人を活かすプレーが上手い岡崎が輝くのですが、今の状態ではあまり岡崎を上手く使える気がしなく、やはり安定的にゴールも決めており、ポストプレーが上手い大迫勇也で行くと思います。正直、浅野琢磨がヨーロッパで一皮むけて欲しかったところですが、出場機会に恵まれておらず、試合勘が全くない状態なので起用は難しいのではないでしょうか?

引用:http://number.bunshun.jp/articles/-/826894

【ジョーカー】

途中交代で、試合の流れを変えるような、いわゆるジョーカーの存在は、レギュラー選手と同等の必要性があります。正直、若手で怖いもの知らずで飛び込んでいけるような中島翔哉や堂安律が選ばれていたら、ジョーカーに持ってこいですし、浅野琢磨のようなスピードスターも面白いのですが、残念ながら試合勘が全くない状態。

今のメンバーでジョーカーになりうるのは、乾貴士とサプライズ招集で話題になってベテラン青山敏弘だと思います。乾は、緩急をつけられるので、できるかぎり後半の最初の方で投入し、ボールを振って、相手選手の足を疲れさせ、隙を作っていきたいです。青山は、意表を突くミドルシュートもあるので、負けていたら山口や長谷部あたりのボランチポジションと交代して、積極的にシュートを打っていきたいですね。

引用:https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201711140007-spnavi

ガーナ戦 試合のポイント!と結果予想

引用:https://thepage.jp/detail/20180518-00000003-wordleaf

本田・香川にボールが集めるか!?

ポゼッションサッカーの場合、キープ力のある選手が上手くボールを散らして相手を混乱させる必要があります。今の日本代表で言えば、本田や香川にボールが集まりだしていたら、やろうとするサッカーがみんなで見えてきているとも言え、多少ながら光が見えるのではないでしょうか?

吉田麻也の出来

守備の要である吉田麻也、所属チームでも既に出場はしているものの、怪我明けで、日本代表では久しぶりの出場。いかにディフェンスリーダーとして吉田が統率でき、ラインコントロールが90分できるかは大きく試合を左右するでしょう。

ガーナ戦結果予想

やはりポゼッションサッカーに戻すと仮定して、チーム合流から時間がなく初めての実践。なかなか点を奪うまで持ち込めない可能性が高いです。ただ、守備面は競争が激しいのもあり、また充実している選手が多いので、相手のモチベーションを考えても0点に抑えられるとして、結果としては消化不良感が出てしまうでしょうが、0-0のスコアレスドローと予想します。

ガーナ代表とは?

引用:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?140111-140111-fl

※ガーナ代表 データ

FIFAランキング 50位(※日本代表 60位)

2018ロシアワールドカップ 不出場(アフリカ予選敗退)

イタリアの強豪ACミランで主力となっているMFエッシェンやMFムンタリ、ドイツ代表ボアテングの異母兄弟であるMFボアテングなど、特に中盤はタレント豊富で、ボールキープ率が高いです。そのため、日本代表がどこまで中盤を制することができるかは、1つのポイントとなるでしょう。

日本サッカー協会の決断はいかに!?【コラム】

引用:http://www.jfa.jp/

あくまでも私見ですが、ハリルホジッチ監督の更迭劇は、これまで日本代表を支えてきているベテランクラスの選手vsハリルホジッチの構図で、協会が単に選手側の意見を取っただけだと思います。

厳格なハリル氏は、自分の意にそぐわないといくら実績があってもメンバーからも外すくらいの監督。これで、ハリル好みの運動量があって縦に早いサッカーができる若手が結果を残していたらともなく、全く結果を残せず、ワールドカップに進出したのも正直、まだまだビック3以下、前ワールドカップでも実績のあるメンバーばかり。

ハリル氏の好みだけだったら、仮にメッシが日本人であっても、運動量が足りないのでメンバーに選ばれないでしょう。E-1選手権での韓国代表に大敗を喫した段階でハリル氏を更迭しても良かったと思います。

元を正せば、日本代表の目指すべきサッカースタイルが迷走していて、そのスタイルに合わせて監督を選ぶべきなところが全くできていないサッカー協会に問題の根源はあるわけですが、ギリギリだったとはいえ、協会が監督ではなく選手を選んだのは立派な決断だったと思います。しかし、サッカーは結果がすべて。ワールドカップで結果を残せなかった場合、協会幹部も知らぬ存ぜぬだと、今の某大学アメフト部のような状況になってしまうでしょう。

まとめ

「サッカーW杯日本代表 5/30ガーナ戦の出場メンバー発表&結果予想!」をテーマにお届けしました。いかがでしたでしょうか?泣いても笑っても、もう後がない日本代表。マイアミの奇跡を起こしたように、西野JAPANがワールドカップで奇跡を起こして欲しいです!