サッカーに限った事ではありませんが、試合の結果には選手の力量だけでなく、選手を適材適所に使い、効果的な戦術を練られる監督の力が大きく左右することは言うまでもありません。
現在では、昔では考えられない程ヨーロッパで活躍する選手も増え、個々の実力では確実に向上している日本代表も、2018ロシアワールドカップで今まで以上の躍進を遂げるには、やはり監督であるハリルホジッチ氏のチカラも試されると言えるでしょう!
日本国民悲願とも言えるワールドカップベスト8以上を目指して!カギを握るハリルホジッチ監督の評価はどうなっているのでしょうか?歴代の日本代表監督と比較しながらみていきましょう!
※という3月の記事でしたが、4月にハリルホジッチ監督が電撃解任され、西野朗氏が後任となりました。西野朗新監督についてはこちらで紹介しています!
⇒ サッカー日本代表新監督、西野朗氏はどんな人?W杯で勝てるのか!?
引用:https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20170824/632523.html
ハリルホジッチ監督のプロフィール
引用:https://thepage.jp/detail/20170824-00000003-wordleafs
【生年月日】1952年5月15日(65歳)
【出身地】ボスニア・ヘルツェゴビナ出身(旧ユーゴスラビア代表)※フランス国籍もあり
【選手時代】フォワードの選手として活躍(1971~1987) ※主な所属チーム=ヴェレジュ・モスタル (ボスニア・ヘルツェゴビナ)、ナント(フランス)、パリ・サンジェルマン(フランス)など
【監督歴】1990年~ ※主な監督歴チーム=リール、レンヌ、パリ・サンジェルマン(ここまでフランス)、コートジボワール代表、アルジェリア代表、日本代表(2015~)
【主なタイトル】
※選手時代
- UEFA U-21欧州選手権:1978(ユーゴスラビア代表)
- ユーゴスラビアカップ:1981(ヴェレジュ・モスタル)
- クープ・ドゥ・フランス:1983(ナント)
- フランスリーグ得点王:1982-83、1984-85(ナント)
- 最優秀外国人選手:1984、1985(ナント)
※監督時代
- CAFチャンピオンズリーグ:1997(ラジャ・カサブランカ)
- モロッコリーグ:1997、1998(ラジャ・カサブランカ)
- クープ・ドゥ・フランス:2004(パリ・サンジェルマン)
- 2部年間最優秀監督:1999(リール)
- 年間最優秀監督:2001(リール)
[youtube id=”3DfsK21qSQM”]
フランスのリーグアンやアフリカでの代表監督でサッカー通でも知った方が多いであろうハリルホジッチ氏ですが、注目したいのは選手時代。2シーズンも得点王に輝くなど、旧ユーゴの選手らしく魅せる技術が凄く、スピードにも長けたいた選手だったみたいですね。
今の日本代表で言えば、浅野のスピードに乾のスキルを持ち合わせたような感じでしょうか?更に岡崎の決定力まだ入っていそうなので、今の代表に欲しい存在ですね。
ハリルホジッチ監督の特徴は?
引用:http://www.sanspo.com/soccer/photos/20150324/jpn15032405030002-p2.html
デュエルが強い選手が好き!
トルシエ監督の「フラットスリー」、ザッケローニ監督の「ポゼッションサッカー」のように、その監督を代表するワードがあるとしたら、ハリルホジッチ監督の象徴ワードは、ズバリ「デュエル」だと思います。
デュエルとは、日本語にすると、「競り合いでの球際の強さ」となります。具体的には、果敢に1:1でも積極的に勝負をする、熱い魂を持つこと!となります。日本人は国民性もあるのか、今までの選手はなかなか1:1の勝負をせず、パスで逃げてしまう選手が多く、決定力不足が課題となっていたので、ハリルホジッチ監督はそれも見越して重要視しているのかもしれません。
日本代表でデュエルが強い選手と言えば、本田圭佑選手(パチューカ)や長澤和樹選手、槙野智章選手(ともに浦和レッズ)などが思いつきます。これらの選手はワールドカップメンバーにも選出される可能性が高いのではないでしょうか?
若手登用が上手い!サプライズ選出もある!?
2014ブラジルワールドカップでは、アルジェリア代表を率いていたハリルホジッチ監督。優勝をしたドイツ代表相手に、決勝トーナメント1回戦では延長戦まで苦しめるなど大善戦。岡崎慎司選手など多くの選手が「1番印象に残った試合」にこのドイツvsアルジェリア戦を選ぶほど、1歩間違えれば大金星もありえる好ゲームを繰り広げました。
このアルジェリア代表も、若手を多く起用し、ドイツが研究できないほど選手を上手く試合ごとに替えたのも善戦した一つの理由といえます。現に、日本代表監督になったのちも、J1リーグだけでなく、時にはJ2の試合まで観戦に行き、若手の有望株発掘に取り組んでいます。
もしかすると、ジーコJAPAN時の巻誠一郎選手以上のあっと驚くサプライズ選出があるのかもしれません。
予想としてはサンフレッチェ広島のMF川辺駿選手や、FCフローニンゲンのMF堂安律選手なんか面白いのではないでしょうか?
ストイックに選手を理想像を求める
過去には、賛否両論が巻き起こった体脂肪率12%超の選手を懲罰欠場されるなど、自身の求める理想像にとことんストイックに向かい合う特徴があります。一説では、宇佐美貴史選手などは、この体脂肪率ばかり気にするあまり、ベストな体型にならなく一時期スランプに陥ったなんて話もありますが、実際の評価はやはり目標であるワールドカップでの結果が全てになりそうですね。
相手に合わせて自在に変えるフォーメーション
ハリルJAPANの基本フォーメーションは4-3-3なものの、相手の特徴に合わせてフォーメーションや戦術を自由自在に変える特徴があります。そのため、歴代の日本代表監督のように代名詞的な攻撃パターンも、守備の形もありません。
それだけ数々のフォーメーションや戦術にも対応できる、クレバーで器用な選手を求めているといえます。
ハリルホジッチ監督への評価
ハリルホジッチ監督への評価は一般的にどうなっているでしょうか?口コミなどを見てみましょう!
アギーレを引き継いでよくやってると思う。
ちょうど世代交代の時期に来ている不運はあると思いますが。
原口、大迫、山口のレギュラー抜擢はハリルじゃないとやっていない。
引用:http://number.bunshun.jp/articles/-/826913/feedbacks?per_page=10
https://twitter.com/sonisonipark/status/971643912925229056
ハリルホジッチが彼の戦略上必要なだけの強度のメンタルを本戦までにチームに植え付けられるかどうかはかなり大きなポイントだし、能力を証明済みの戦術面作戦面以上に注視が必要なのではないかと思う。
— 五百蔵 容 (@500zoo) February 12, 2018
全体的にマイナスな否定的な意見が多いハリルホジッチ監督への評価。戦術が相手に合わせる自己のスタイルが分かりづらいのも否定的な意見が多い理由かもしれません。しかし、何度も言うようですが、監督は結果が全て!2018ロシアワールドカップの戦い次第では、評価はだいぶ変わると思います。
歴代日本代表監督
それでは日本代表が世界と戦えるようになってきた1990年代以降の歴代日本代表監督をみてみましょう。
ハンス・オフト(1992~1993年)
引用:http://number.bunshun.jp/articles/-/823247
- 日本代表初の外国人監督
- サイドアタックでピッチを広く使う戦術
- 浦和や磐田などJクラブでも指揮
ロベルト・ファルカン(1994年)
引用:https://www.footballchannel.jp/2016/08/03/post167222/
- 元ブラジル代表の名MF
- 個々の選手に基本は任せる自由主義
- 背の高い選手をトップに置くポストプレーが特徴
加茂 周(1995~1997年)
引用:https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/08/02/kiji/20170802s00002000080000c.html
- 80~90年代を代表する日本人監督
- ゾーン(複数人)で組織的に守るゾーンプレスが代名詞
- 1998フランスワールドカップ予選中に不調で異例の途中解任
岡田武史(1997~1998年)
引用:http://ninomaru-japan.seesaa.net/article/452785006.html?1503027581
- 1998フランスワールドカップ直前に就任
- アンカーを置き、守備を安定させ、カウンター攻撃が主体
- 直前でキングカズをワールドカップメンバーから外し騒動に
フィリップ・トルシエ(1998~2002年)
引用:https://www.footballchannel.jp/2015/11/17/post120682/
- ラインを保ち、3人がフラットに守りオフサイドトラップを仕掛ける、「フラットスリー」が代名詞
- 記念すべき2002自国開催時の日本代表監督
- エキセントリックな言動でマスコミはいつも困惑
ジーコ(2002~2006年)
引用:http://mainichi.jp/graphs/20170629/hpj/00m/050/001000g/14
- 鹿島を常勝軍団に作り上げたレジェンド、元ブラジル代表でも至宝級
- 中田、俊輔、小野、稲本ら稀有な才能を上手く共存させる各選手の能力を最大限伸ばす戦術
- サッカーの基本スタイルを尊重(4-4-2スタイルなど)
イビチャ・オシム(2006~2007年)
引用:http://footwall.verse.jp/coramu/16
- ユーティリティプレイヤーを好む多彩な戦術を持つ理論家
- リスクを伴う走る運動量豊富なサッカー
- 脳梗塞で倒れ、無念の途中辞任
岡田武史(2007~2010年)
引用:http://melhyak.web.fc2.com/gardencity/albertpark/09/soccerjapan/soccerjapan.html
- オシム監督の辞任で超異例の2度目の緊急登板
- しっかり守備を固めて、FKやカウンター攻撃を仕掛けるカウンターサッカー
- 就任当初は批判の連続だったものの、2010南アフリカワールドカップでベスト16になり風向きが変わる
アルベルト・ザッケローニ(2010~2014年)
引用:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?228493-228493-fl
- ボール支配率を高め、試合をコントロールするポゼッションサッカーが特徴
- 4-3-3スタイルを好むも日本代表にはフィットせず
- 親日家でミスチルのコンサート鑑賞や桜見物も
ハビエル・アギーレ(2015年)
引用:http://www.sankei.com/smp/photo/story/expand/150203/sty1502030010-p3.html
- ボールを持っていない時の動きを重視
- そこまで特徴を出せる前に解任される
- 八百長疑惑があり、わずか6か月で辞任
まとめ
サッカーW杯2018日本代表監督の現在の評価は?歴代との比較!をお届けしました。いかがでしたでしょうか?
過去の歴代監督も同様ですが、就任時の評価と、結果が出た後の評価は180度変わることもよくあります。やはりハリルホジッチ監督のゴールは2018ロシアワールドカップ!これまでの戦いは全てワールドカップのためと言ってもいいくらいです。
果たしてハリルホジッチ監督の評価はどうなるのか?高評価になることを期待せずにはいられません。
※という3月の記事でしたが、4月にハリルホジッチ監督が電撃解任され、西野朗氏が後任となりました。西野朗新監督についてはこちらで紹介しています!
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