正直、2018ロシアワールドカップでは、実力で劣ると言わざるを得ない日本代表は、防戦一方となる苦しい試合が続く予想がされています。

こんな状況で頼りにしたいのが、ずばり守護神といわれるゴールキーパーの存在。日本代表のゴールマウスは、一時期スタメン落ちもあったものの、長きにわたり川島永嗣が守り続けています。

2018ロシアワールドカップ本戦でも川島永嗣が守護神となり、雄たけびが聞こえてくるのでしょうか?川島永嗣について掘り下げていきましょう。

引用:https://www.soccer-king.jp/news/world/fra/20170419/578052.html

川島永嗣   プロフィール

引用:http://www.jfa.jp/samuraiblue/member/kawashima_eiji.html

氏名:川島永嗣

年齢:1983年3月20日(35歳)

所属チーム遍歴:大宮―名古屋―川崎ーリールセ(ベルギー)-リエージュ(ベルギー)ーダンディーユナイテッド(スコットランド)-メス(フランス)(現在)

身長・体重:185cm・82kg

出身地:埼玉県与野市(現さいたま市)

現年俸:約1億0000万円

途中交代などでも出場チャンスのあるフィールドプレイヤー(GK以外)と異なり、ゴールキーパーは途中出場は稀で、Jリーグなどでも1試合も出場できないセカンドキーパーは数多くいるもの。

それだけに川島永嗣のサッカー人生は順風満帆とは言い難い。Jリーグ入団前は、地元の強豪チームである浦和レッズのセレクションでは落ちるなど、そこまで突出した選手ではありませんでした。しかし、同じく地元の大宮アルディージャに入団後、セリアAに留学し実力がめきめきの上がり、Jリーグ内では大宮→名古屋→川崎とステップアップ。実力があっても言葉の壁などなにかと弊害も多く、難しいとされているゴールキーパーの海外進出を持ち前の語学力も活かして、ベルギーリーグではレギュラーを掴むほどにまでステップアップします。

しかし、更なる高みを目指し。岡崎慎司が所属するイングランド・プレミアリーグのレスターなどの練習参加はするも契約とはいかず、しばらくの間無所属となり日本代表からも遠ざかる窮地に。しかし、現在はフランスリーグのメスと契約。当初は第3GKでしたが、徐々に実力を認めされ、第1GKまでのし上がって出場機会も増えています。

川島永嗣のポイント①:瞬時にできる判断力

身長185cmと世界の屈超GKに比べると決して高くはない川島永嗣。彼の特筆すべき点は、瞬時にできる判断力ではないでしょうか?

もちろんながらGKがキャッチするのと、パンチングするのではその後のピンチの具合は雲泥の差があります。キャッチが良いに決まっていますが、判断を誤ってキャッチにいこうとすると、相手FWのほうが一歩先に頭が伸びてしまうかもしれせん。

川島はこのキャッチする能力を含め、判断力に優れています。キャッチでもパンチングでもその場ではナイスセーブですが、状況に応じてベストなチョイスをできる力があります。

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川島永嗣のポイントのポイント➁:的確な指示とモチベーター

よく日本代表でも、吠えている川島永嗣の姿が目に焼き付いている人も多いのではないでしょうか?フィールドプレイヤーからは見えなくてもゴールキーパーからの視点だったら未然に防げるピンチが多くあります。ワールドカップのような大歓声が起こる試合では、彼くらい雄たけびを上げられないと声は届かないもの。

また、年齢的にも35歳と最高齢選手となっている今、試合中のフィールドの監督としてモチベーターとなる役割も大きいでしょう。

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川島永嗣のポイントのポイント③:苦労もした経験値

前述したように、全盛期時代でも未所属の時代があるなど、苦しいサッカー人生であることは言うまでもありません。また、Jリーグだけでも3チーム、そしてベルギー、スコットランド、フランスと各国のリーグを渡り歩いている実績と経験は、Jリーグしか所属経験がない他の日本ゴールキーパーとの大きな違い。精神的にも実力的にも窮地に追い込まれている今の日本代表に、川島の得てきた苦労と経験値は必ず還元されることでしょう。

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日本代表のゴールマウスは川島永嗣で決定か?

引用:https://ameblo.jp/hide99/entry-10549903386.html

果たして2018ロシアワールドカップでは、このまま川島永嗣が正GKで日本代表はいくのでしょうか?前監督のハリルホジッチ監督は、背の高さもGK選出の要素としていたのもあり、全てのGK候補に不満があったと言われています。一度はレギュラーを掴みかけた展開力のある浦和の西川周作(183cm)や安定感があるG大阪の東口順昭(184cm)なども候補ではありますが、個人的な期待でいえば、次のワールドカップまで見据える点で、若手の柏の中村航輔を挙げたい。

まだまだ粗削りな点は否めないですが、判断力など川島永嗣を超える逸材になるポテンシャルは十分の中村航輔。Jリーグでも好セーブを連発しており、是非ワールドカップの地を今のうちから踏ませておきたいところです。

ただ、レギュラーGKとなると、周囲DFなどとの連携も重要なポジション、一朝一夕では厳しいので、やはり川島永嗣が妥当ということになるでしょう。サブには是非にも中村航輔を入れて経験を積まれて欲しいところです。

◎:本命 川島永嗣

〇:対抗 中村航輔

▲:大穴 西川周作(2016年の調子の良さが戻れば)

▲:大穴 東口順昭(直前で大けが、かなり厳しい状況に)

日本代表の日程

グループHに入った日本代表。グループリーグの日程は以下の通りです。果たして多くの下馬評を覆して日本代表は勝利を収めることができるのでしょうか?

()は日本時間、/はテレビ中継予定

6月19日15:00(19日21:00)日本代表vsコロンビア代表(サランスク/モルドヴィアアリーナ)/NHK

6月24日20:00(25日0:00)日本代表vsセビリア代表(エカテリンブルク/エカテリンブルクアリーナ)/日本テレビ、NHKBS

6月28日17:00(28日23:00)日本代表vsポーランド代表(ヴォルゴグラード/ヴォルゴグラードアリーナ〉/フジテレビ、NHKBS

非常な現実ですが、今のままではハメスロドリゲス率いる初戦コロンビア代表戦を始め、3戦とも日本代表が勝てる要素は見当たらない状況です。

コロンビアのハメス・ロドリゲスやファルカオ、ポーランドのレヴァンドフスキなど世界的点取り屋からの川島永嗣により神がかり的スーパーセーブを期待せずにはいられません。

あとわずかですが、よりメンバーを固めて、周囲との連携力を増してチームプレーで勝ち抜くチャンスを模索するしかないと思います。

日本代表優勝まで道のり

グループリーグも3戦全敗濃厚なんて言われている日本代表。現状は確かに厳しいかもしれませんが、初めから2位を目指しているチームは10位にもなれません。1位を目指すチームのみが勝ち進む権利がある!と意気込みつつ、日本代表の決勝までの道のりをみていきましょう。日程は以下の通りです。

※グループH1位通過の場合

7月3日21:00(4日3:00)グループH1位vsグループG2位(モスクワ/スパルタクスタジアム)/NHK

※グループH2位通過の場合

7月2日21:00(3日3:00)グループH2位vsグループG1位(ロストフ・ナ・ドヌ/ロストフアリーナ)/NHK

※グループH2位通過の場合

準々決勝(予定)7月6日21:00(7日3:00)(カザン/カザンアリーナ)/TBS、NHKBS

準決勝(予定)7月10日21:00(11日3:00)(サンクト・ペテルスブルク/サンクトペテルブルクスタジアム)/NHK

決勝7月15日18:00(16日0:00)(モスクワ/ルジニキスタジアム)/NHK

まとめ

日本代表の頼れる守護神、川島永嗣について掘り下げてみました。極端な話をすれば。川島がゴールマウスを守り続けれれば、得点さえ決められなければPK負け以外の敗戦はなくなるわけです。

今の日本代表の状況を逆にアピールできるチャンスとして川島永嗣の躍進を期待しましょう。