中村俊輔、清武弘嗣、城彰二など日本代表でのエースとして活躍していた日本代表選手が軒並みスペイン・リーガエスパニョーラでは結果が残せず、日本人にはリーガエスパニョーラは合わない、活躍できないなんて言われていた時代が長きにわたり続きました。

しかし、そんな状態を打破してくれているのが、乾貴士と、柴崎岳ではないでしょうか?日本代表ではしばらくの間影を潜めていましたが、先日のキリンチャレンジカップで結果を残し、ボランチ枠に頭角を現しています。

そんな日本代表のキープレイヤーになりつつある柴崎岳はいったいどんな選手なのでしょうか?ここでは柴崎岳について掘り下げていきましょう。

引用:https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20141011/240735.html

柴崎岳 プロフィール

 

引用:http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=29670

氏名:柴崎岳

年齢:1992年5月28日(25歳)

所属チーム遍歴:鹿島―テネリフェ(スペイン)-ヘタフェ(スペイン)(現在)

身長・体重:175cm・64㎏

出身地:青森県上北郡野辺地町

現年俸:1億0000万円

サッカーがあまり盛んではないとも言われた青森県の出身ですが、小学生時代から卓越したサッカーセンスは突出しており、将来有望な選手として注目されていました。高校時代には、強豪青森山田高のエースとして、なんと1年生時からエースナンバー10を背負い、2年時には選手権にて全国準優勝を果たします。

鹿島アントラーズ入団後もすぐにレギュラーを掴み、小笠原と組み、絶対的ボランチとして試合を組み立てるコンダクターとなります。転機となったのが、ギリギリのところまで、あのレアルマドリードを追い詰めた2016年のクラブワールドカップ。柴崎は、攻守にフル回転の活躍で世界に強烈な印象を与え、多くの海外クラブからオファーを受けるように。

そのなかから出場機会も考慮し、スペインリーガエスパニョーラの2部のテネリフェに入団。徐々に存在感を発揮し、2017年に1部に昇格したばかりのヘタフェに移籍。今では、ヘタフェで背番号10を背負う絶対的存在に成長、よりビッククラブへの移籍も噂されるようになっています。

柴崎岳の凄さ①:冷静な判断力

柴崎の主戦場であるボランチにとって、攻守のバランスを取りながら冷静に状況判断をしていくことは最も大切な要素と言ってよいと思います。ポジショニング一つとっても、前がかりになってしまえば一気にディフェンダーのとのスペースができて、ピンチは度々訪れてしまうでしょう。柴崎は、常に冷静沈着な判断力で試合全体を見る力があると思います。

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柴崎岳の凄さ➁:2手、3手先を読む力

将棋の棋士も常に先の手を読む力が大事なんて言われていますが、柴崎岳もこの2手、3手先の流れを読む力に優れています。かつて鹿島時代の指揮官だった石井正忠氏は、

「まず、基本技術がしっかりしています。そして、2歩・3歩先を読んだプレーがイメージできていますね。戦術理解も深く周りを活かすプレーもできるから、ピッチを俯瞰して見ることのできるプレーヤーだと思います。

引用:https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20170617/601609.html

と評しているように、一言で言ってしまえば賢い頭の良い選手と言えるでしょう。

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柴崎岳の凄さ③:周囲を活かすプレー

前述した賢いプレースタイルなら、上手にフォワードなど味方選手を使うコントロールするプレイが得意なのですが、柴崎岳は逆に誰かのパスに操られたり、誰かのためにスペースを作ったりと、相手に使われるプレーも得意としているのです。そのため、相手選手からすれば、それこそ2手、3手の動きが全く読めないので、いつもなら簡単にボールが奪取できるようなプレーでも推測できず、容易にパスなど突破を許してしまう事になるのです。

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枠は2!日本代表ボランチの座を柴崎岳は掴めるか!?

引用:http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=29670

2018ロシアワールドカップまであとわずか。柴崎岳は、2枠しかない日本代表のボランチの座をつかみ取ることはできるのでしょうか?ボランチ的には、試合をコントロール、コンダクターとなるような存在と、パスカットやタックルなどボール奪取力に優れている守備のスペシャリストのような存在の2つがベストコンビになると思います。

柴崎岳は、どちらかと言えば前者のコンダクタータイプです。現状の日本代表ボランチ候補となると、キャプテンの長谷部誠、井手口陽介、山口蛍、今野泰幸、長澤和輝、そして柴崎岳あたりが候補でしょうか。

まず、本調子であればキャプテンシーもあり精神的支柱ともなる長谷部誠は当確。所属チームではセンターバックを務めているほど高い守備力もあるので、上記のボランチ特性でいえば守備のスペシャリストとなります。これまでの優先順位では山口蛍や井手口陽介あたりが最有力でしたが、ここ数試合で柴崎岳が一気に評価が上げており、現日本代表の弱点である緩急が付けられない点も克服したい事からも長谷部―柴崎ラインがベストセレクトになると思います。

日本代表の日程

グループHに入った日本代表。グループリーグの日程は以下の通りです。

()は日本時間、/はテレビ中継予定

6月19日15:00(19日21:00)日本代表vsコロンビア代表(サランスク/モルドヴィアアリーナ)/NHK

6月24日20:00(25日0:00)日本代表vsセビリア代表(エカテリンブルク/エカテリンブルクアリーナ)/日本テレビ、NHKBS

6月28日17:00(28日23:00)日本代表vsポーランド代表(ヴォルゴグラード/ヴォルゴグラードアリーナ〉/フジテレビ、NHKBS

非常な現実ですが、今のままではハメスロドリゲス率いる初戦コロンビア代表戦を始め、3戦とも日本代表が勝てる要素は見当たらない状況です。

今更感は拭えませんが、柴崎をもっと早くからスタメンに起用して、周囲を活かす、周囲から活かされる連携力を強化できていれば…なんてことにならないよう、残りわずかですか練習等で周囲との連携を深めていって欲しいです。

ワールドカップ直前にはガーナ戦があります。その時に、どのようなスタイルで日本代表が望めているかが大きなポイントとなるでしょう。

日本代表優勝まで道のり

グループリーグも3戦全敗濃厚なんて言われている日本代表。現状は確かに厳しいかもしれませんが、初めから2位を目指しているチームは10位にもなれません。1位を目指すチームのみが勝ち進む権利がある!と意気込みつつ、日本代表の決勝までの道のりをみていきましょう。

日程は以下の通りです。

※グループH1位通過の場合

7月3日21:00(4日3:00)グループH1位vsグループG2位(モスクワ/スパルタクスタジアム)/NHK

※グループH2位通過の場合

7月2日21:00(3日3:00)グループH2位vsグループG1位(ロストフ・ナ・ドヌ/ロストフアリーナ)/NHK

※グループH2位通過の場合

準々決勝(予定)7月6日21:00(7日3:00)(カザン/カザンアリーナ)/TBS、NHKBS

準決勝(予定)7月10日21:00(11日3:00)(サンクト・ペテルスブルク/サンクトペテルブルクスタジアム)/NHK

決勝7月15日18:00(16日0:00)(モスクワ/ルジニキスタジアム)/NHK

まとめ

日本代表のコンダクターとして期待が高まる柴崎岳についてまとめてみました。関ジャニの大倉忠義に似ていると話題で、女性ファンも多い柴崎。ワールドカップで活躍をすることで、日本のみならず世界の人気プレイヤーにステップアップできるか注目です。

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