ワールドカップ約2か月前の監督交代劇と激震が行ったサッカー日本代表。時は残酷なまでに進み、もうワールドカップ本大会キックオフまで秒読みとなりました。

ハリルホジッチ体制では招集のなかったメンバーも西野監督になったことで、色めきだっている選手も多いはず。なかでも、海外で確実に結果を出しており、日本代表サポーターのなかでも待望論が沸き起こっており、堂安律が日本を救うと言う声も少なくありません。

果たして、堂安律とはどんな選手なのでしょうか?また果たしてワールドカップメンバーに招集される確率は?ここでは堂安律について掘り下げていきたいと思います。

引用:https://www.soccer-king.jp/news/world/ned/20180415/743438.html

堂安律 プロフィール

 

氏名:堂安律

年齢:1998年6月16日(19歳)

所属チーム遍歴:G大阪ーフローニンゲン(オランダ)※現在

身長・体重:172cm・70kg

出身地:兵庫県尼崎市

現年俸:約3,720円

尼崎時代の小学生時代から注目を浴びる存在だった堂安律。中学入学と同時に、名古屋とG大阪という名門J1クラブのジュニアユースからスカウトを受け、過去に稲本潤一、宇佐美貴史、井手口陽介など歴代日本代表を生み続けている、育成システムにも定評があるG大阪ジュニアユース(その後ユース)に入団。

2015年(高校2年時)には、早くもトップチームに2種登録されると開幕からトップチームに帯同。度々ベンチ入りをするようになります。翌年には、素人が見ても分かるほどキレの鋭いドリブルを武器に、相手を次々と抜き去り、チャンスメイク。「もはやJレベルを超えている」なんて声がサポーターから上がったほど。

そんな声もあり、2017年には、ドイツ、フランス、ロシア、ベルギーなど欧州7~8クラブからオファーを受けるも、数々のスタープレイヤーを生み出している育成の宝庫であるオランダのFCフローニンゲンに期限付き移籍を果たします。堂安自身も

「ルイス・スアレス選手やアリエン・ロッベン選手を輩出したっていう、育成面で本当に実績のあるクラブだなと感じたのが、まずは一番です」

と語っているように、スアレスやロッペンといった世界的レジェンドプレイヤーを生んでおり、彼ら以来と言われるほど、堂安律はすぐにチームにフィット。現段階で13ゴール5アシストを決めており、サポーター投票による今シーズンのチームMVPを受賞しているほどです。

堂安律のポイント①:切れ味鋭いドリブル

堂安律のトレードマークと言えば、やはりドリブルは切っても切り離せない代名詞。堂安のドリブルは、まるでロケットのように一瞬で消え去るようなスピードがあるため、フローニンゲンでも、サポーターから「怪物」「宝石のように輝ける」と称賛を受けているほどです。

足元スキルが高いため、相手をかく乱しながらのフェイントを加えながら、そのままトップスピードを保つことができるのは、ここのところG大阪時代と比べ、明らかに一回り大きくなっており、フィジカル力が身についてきていることも大きなところでしょう。

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堂安律のポイント➁:ドリブルだけでなくミドルシュートもあり

堂安律=ドリブルと思いがちですが、相手DFでそう考えていたら大変なことになります。相手がドリブルを見込んで身構えるような感じだと分かると、そのできたスペースでいきなりミドルシュートを放つなど、高い決定力を持っていることは、現在のフローニンゲンでの実績を見れば分かること。

過去にも日本にはドリブラーと言われる選手は数多くいましたが、ここまでシュート力も兼ね合わせている選手は稀有といえるでしょう。

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堂安律のポイント③:すぐに溶け込むコミュ力

これまで日本人選手が数多く海外挑戦してきましたが、最も実績を上げている選手の一人が、現在はトルコのガラタサライに所属する長友佑都ではないでしょうか?

長友が成功した理由の一つが、周囲の選手との高いコミュニケーション能力。言語的に不利と言われる日本人選手ですが、堂安律もフローニンゲンであっという間にフィットしたように、周囲との連携に必要不可欠なコミュ力が高く、これまで未招集である日本代表でも必ずやすぐに結果を出せる存在でしょう。

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堂安律を西野監督は選びのか?競合する選手は誰?

引用:https://www.sankei.com/sports/photos/180507/spo1805070001-p1.html

堂安律の主戦場は、ウイング。フローニンゲンでは主に右ウイングで活用されてます。消えるとまで言われているドリブルを活かすにはやはりサイドでの利用がベターですが、過去にはトップ下やボランチ、サイドバックなどの経験もあり、23名とメンバーが限られるワールドカップでは貴重なポリバレント性があります。

では、その23名に堂安律が選ばれた場合、サプライズ選出とマスコミも騒ぐでしょうが、果たして西野監督は堂安律を選ぶことがあるのでしょうか?ライバルとなる存在はいったい誰になるでしょう。

①久保裕也

➁本田圭佑

③乾貴士

④香川真司

どの選手も海外で活躍する日本代表常連メンバーですが、人数の関係上、堂安律も含めて、このなかから3~4名しか選ばれることはなく、日本代表では実績のない堂安律は厳しい状況に違いありません。

しかし、堂安律は、間違いなく2022カタールワールドカップや、2020東京オリンピックでは主力となる存在。二の丸を背負って国際舞台で活躍すると言う経験はクラブチームではできない貴重なもの。是非とも、将来の日本代表のことも見据えて堂安律を強く推したい。

確率としては、正直20%ほどかもしれませんが、発表時を期待しましょう。

日本代表の日程

グループHに入った日本代表。グループリーグの日程は以下の通りです。果たして多くの下馬評を覆して日本代表は勝利を収めることができるのでしょうか?西野監督は果たして堂安律を使うのか?そもそも招集されるのか注目されます。

()は日本時間、/はテレビ中継予定

6月19日15:00(19日21:00)日本代表vsコロンビア代表(サランスク/モルドヴィアアリーナ)/NHK

6月24日20:00(25日0:00)日本代表vsセビリア代表(エカテリンブルク/エカテリンブルクアリーナ)/日本テレビ、NHKBS

6月28日17:00(28日23:00)日本代表vsポーランド代表(ヴォルゴグラード/ヴォルゴグラードアリーナ〉/フジテレビ、NHKBS

非常な現実ですが、今のままではハメスロドリゲス率いる初戦コロンビア代表戦を始め、3戦とも日本代表が勝てる要素は見当たらない状況です。

いくら強豪チーム相手でも必ず、自分たちの風が吹く時間帯はあるもの。上手くそこを利用して、後半途中あたりに堂安律を投入して、消え去るような高速ドリブルで足の疲れた相手DFを置き去りにする姿を見せて欲しいものです。

日本代表優勝まで道のり

グループリーグも3戦全敗濃厚なんて言われている日本代表。現状は確かに厳しいかもしれませんが、初めから2位を目指しているチームは10位にもなれません。1位を目指すチームのみが勝ち進む権利がある!と意気込みつつ、日本代表の決勝までの道のりをみていきましょう。日程は以下の通りです。

※グループH1位通過の場合

7月3日21:00(4日3:00)グループH1位vsグループG2位(モスクワ/スパルタクスタジアム)/NHK

※グループH2位通過の場合

7月2日21:00(3日3:00)グループH2位vsグループG1位(ロストフ・ナ・ドヌ/ロストフアリーナ)/NHK

※グループH2位通過の場合

準々決勝(予定)7月6日21:00(7日3:00)(カザン/カザンアリーナ)/TBS、NHKBS

準決勝(予定)7月10日21:00(11日3:00)(サンクト・ペテルスブルク/サンクトペテルブルクスタジアム)/NHK

決勝7月15日18:00(16日0:00)(モスクワ/ルジニキスタジアム)/NHK

まとめ

日本が初出場した1998フランスワールドカップに、今の堂安律と同じ、10代の小野伸二が招集され、途中出場ながら、切れ味鋭いプレイを魅せて将来を感じさせてくれました。

もちろん2018ロシアワールドカップも大事ですが、サッカーはここで終わりではありません。将来を見据えて、10代のホープ!堂安律をロシアのピッチで見たいです。